【特集】カウントダウンリポート2000 新宿二丁目/紅白歌合戦/お台場他
■1000年に一度の瞬間、本当に盛り上がっていたところはここだ!

年越しをどのように迎えるか? ということで、毎年みんな結構頭を悩ませるもの。 とくに昨年は「ミレニアム」ということで、各地で大がかりなイベントが目白押しでし た。テレビやラジオ、Tokyo Walkerなどの情報誌なんかも、これでもかというぐら いカウントダウンイベントの情報を流していたので、Y2K問題なんかがあっても、 外出先で年を越した人が例年よりも圧倒的に多かったみたいですね。

そこでMILKでは今回、都内各地で盛大に開かれていたミレニアムパーティーの模様 を総力取材。いったいどのような演出で、1000年に一度の瞬間を祝っていたのか、 本当に盛り上がったところはどこなのか、そして、世紀の橋渡しとなる来年(2001年)の 年越し対策まで考えていこうと思います。


■NHK主催 第50回NHK紅白歌合戦
■日時:1999年12月31日19:30〜2000年1月1日0:15
■料金:無料(招待制) 参加人数:約3000人(観客数)
■会場:東京・渋谷NHKホール
■盛り上がり度(五つ星評価):★★★★☆
■レポート:山ちゃん(紅白歌合戦を5年連続会場で見ている男)/テキスト:MILK編集部
http://www.nhk.or.jp/(NHK)

日本で一番注目されていたカウントダウンイベントと言えばNHK紅白歌合戦。例年、GLAYとかLUNA SEAとかサザンオールスターズとか、 人気アーティストはみんな自分たちのカウントダウンライブを企画し、ファンの間でも大晦日はコンサートで過ごすというのが定着化しつつありますが、 数の多さで言えばやっぱり紅白歌合戦です。

大晦日当日、僕らが会場へ到着したのは、開場時間がとっくに過ぎた夕方6時30分近く。紅白は指定席ではありませんが、入場順に自由に席が選べるわけではなく、 当日会場に入るときにランダム形式で席が決められちゃうため、早く行ってもほとんどメリットがないのです。

結局、そんな時間に来ても僕らは2階L列とまずまずの席になりました。でもNHKホールは会場自体が狭く、座席の座り心地もあまり良くないので、5時間以上も座りっぱなしというのはかなりきついものがあります。しかも警備員の数がとても多く、放送が始めると、そう気軽に席を立てなくなります。

紅白歌合戦の本編については、テレビで見ている場合とほとんど変わらないと思いますので、本編終了後からカウントダウンまでの様子についてレポートしますと、 当日の審査員ひとりひとりに今日の感想を聞いたり、ステージに集まっている出場者や司会の中村勘九郎や久保純子から今日の感想についてのコメントをとったりして、時間をつぶしてました。 衛星の方ではこの場面も放送されていたので、ご覧になった人も多いでしょう。

そして、残り60秒になったところで、宮本アナウンサー先導のもと、会場全体でカウントダウンがスタート。0時の瞬間は舞台に仕掛けてあったクラッカーからテープが噴出して会場を盛り上げました。

年明け後は、北島三郎、和田アキコ、松田聖子、 美川憲一、スマップ(SMAP)らの出場者が、次々と今年の豊富などを語っていき、最後に前半終了時と同じく、スティービー・ワンダーが番組のために作った曲を全員で合唱してすべてのプログラムが終了。

個人的な感想としては、あれほどの出場者がいるのに、ちょっと質素すぎる印象を受けました。もう少しゴージャスにしても良かったのではないかな。不景気のさなかに馬鹿騒ぎして、新年早々、視聴者からの苦情電話はあまり受けたくないという考えが働いたのかもしれませんが…。

■来年、紅白歌合戦で年越ししたくなった人にアドバイス
■2001年対策はズバリこれ!

でもまぁ芸能人と一緒に年を越せるというのは、確かに豪華な気分が味わえます。結構くせになりますので、今後は人気アーティストによる年越しライブが、日本でもアメリカ並みに定番化していくことは間違いなさそう。

そうなるとますます入手しづらくなってくるのがチケット。ちなみに紅白歌合戦の場合、例年チケットの競争倍率は150倍前後。2枚ねらいでいくとすると、最低300枚の応募は必至。しかも紅白って往復ハガキでしか応募を受け付けないので、ハガキ代だけでも3万円かかる計算。

そんなにハガキ代はかけられないという人がもしいたら、もう2万円を投資し、 3枚ねらいで500枚応募することをおすすめします。なぜかというと、NHKの抽選方法って、ハガキに数字を印刷し、宝くじみたいなやり方で当選者を決めるため、重複当選なんてザラなんだそうです。それで余分なチケットが当選したら、ヤフーオークションなどで売れば、1枚5万円〜10万円で売買されているので、ハガキ代なんか軽く浮いてしまいます。 さらに運が良ければ、4枚、5枚当たって紅白で一儲け、なんていうのも決して夢ではありません。

※追加情報(2008年)…応募規定は毎年変更されていて、現在では重複当選はありません。また、インターネット等での入場整理券転売は禁止されています


■テラ出版主催 BADI(バディ)カウントダウンパーティー
■日時:1999年12月31日18:00(受付開始時間)〜2000年1月1日0:30(屋上)
■料金:無料(先着600名) 参加人数:約50人(屋上会場のみ)
■会場:新宿二丁目・新宿RAINBOWCAFE他
■盛り上がり度(五つ星評価):★★☆☆☆
■レポート:土佐乃泰一(オリエンタルランド勤務)/テキスト:MILK編集部
http://www.terra-publications.co.jp/(バディ)

ゲイならではの年越し気分を味わいたいなら新宿二丁目。GAMOSやACE などで行われていたクラブイベントはもちろんのこと、ゲイバーや発展場といった場所でも、毎年いろいろな催しが企画されています。そして今年の注目株だったのが、ゲイ雑誌「バディ」が主催するこのカウントダウンパーティーでした。

新宿RAINBOWCAFEをエントリー会場に、夕方6時から全部で3会場を使用して始まったんですけど、カウントダウンまでは特にイベントらしきものは行われないということで、エントリーを済ませた僕らは、夜の11時を過ぎた頃に再び新宿入りすることにしました。先着600名が無料で、600名を越えた場合は有料でも参加ができなくなるということで早めに受付をしておいたんですけど、夜の11時でもエントリーは受け付けていたので、そんなに焦る必要はなかったみたいです。

そして午後11時30分頃、新宿二丁目のとあるビルの屋上に設置したカウントダウンパーティーのメイン会場へ。会場の様子は、床に無数の風船が置かれていて、手すりも風船を使ってデコレーションされているだけという、派手なんだか質素なんだかよくわからない雰囲気でした。広さは100人程度入場するのがやっとという感じのビルで(これ600人集まっていたらどうするつもりだったんですかね)、カウントダウン時に集まっていた参加者は50人くらい。

司会進行を務めていたのはドラッグ・クイーンのバブリーナ。マイクをラジカセのようなものにつなげて進行していたんですが、この辺って建物がかなり密集しているので、あまり大きな音を出せないのか、やたらMCの声が聞き取りづらかったです。また、一部の人を中心に話を振って内輪うけネタを連発し、いまひとつ入り込めない参加者もいたようです。

残り10秒前、屋上に集まった参加者全員でカウントダウンがスタート。ゼロになった瞬間に、全員でクラッカーを一斉に鳴らして盛り上がりました。不完全燃焼気味の参加者ら(僕らも?)が興奮して、勝手にそこらへんの風船を割り始めたり、デコレーションされていた風船をビルの屋上から下に落としたりするというハプニングもあり、そっちの方が結構楽しめたりしました。 年明け後には、シャンパンのサービスや粗品の当たる福引きなどが行われたりしました。

■来年、新宿二丁目で年越ししたくなった人にアドバイス
■2001年対策はズバリこれ!

今回は宣伝らしきものもほとんど行わず、特別なゲストなども呼ばなかったため、とにかく参加者が少なくて盛り上がりようがなかったという感じでした。大晦日に新宿二丁目で年を越したのは初めてでしたけど、これじゃあまりにも寒過ぎます。新宿二丁目で年を越したいゲイはいくらでもいるだろうし、狭い街ですけど、アイデア次第ではかなり盛り上がれる街だと思いますので、ぜひ次回以降に期待したいものです。

MILK編集部としては、仲通りを通行止めにして、通りに大型トラックを10台くらい並べてHIROMI GOばりの路上ステージをつくり、ライブやショー、ドラッグ・クイーンによる餅つき大会などをやり、歩道には各ゲイバーの屋台が軒をつらね、カウントダウン時はニューヨークのタイムズスクエアみたいに、花火やらレーザー光線やら紙吹雪やらで街全体がめちゃめちゃに盛り上がる! というのが理想なんですけど…。

2001年対策としては、ゲストなどイベントの具体的な内容が、早い段階で決まっているイベントを選ぶことがポイント。この辺があやふやなイベントや告知が遅いものは、たいてい準備不足なので参加しない方が無難です。

※追加情報(2008年)…このレポート記事を書いた2年後にはじまったのが、あの「新宿二丁目祭り/東京レインボー祭り」です


■J-WAVE主催 ミレニアムカウントダウンパーティー2000 "GIFT@MILLENNIUM"
■日時:1999年12月31日21:00〜1月1日05:00
■料金:7,000円 参加人数:約1500人
■会場:恵比寿ザ・ガーデンホール/ルーム
■盛り上がり度(五つ星評価):★★★★☆
■レポート:高橋誠(養護学校教師)/テキスト:MILK編集部
http://www.j-wave.co.jp/ (J-WAVE)

ひときわ派手に盛り上がりたいならクラブ。恵比寿ザ・ガーデンホール/ルー ムでは、テクノ、ミニマル、ハードハウス、トランス、プログレッシブハウス、ワープ、 などなど各ジャンル毎に活躍しているトップDJが一同に集まり、2000年へと突入。

参加DJは、FILTERED HOUSE/UK GARAGEをプレイする数少ないDJ として知られる「DAILY-F」、CLUB LOVERYでおなじみ日本一忙しいDJ「NAO NAKAMURA」、現在REDのレジデントDJとして活躍中の攻撃的なサウンドが 印象的なDJ「KAWAMURA」、国内ハウス界のカリスマDJ「KO KIMURA」、UK スタイルのクラブ・シーンを取り入れたパイオニアで、映画『リング』『らせん』の 主題歌を手がけたことでも知られる「TOMO」、女性テクノDJの草分け的存在の 「MAYURI」、横浜アリーナでの室内テクノイベント“WIRE 99”でのプレイも記憶 に新しい「MIJK VAN DYKE」、JOKER(CODE)のメインDJとして活躍する 「NAOYA」、海外での活躍も期待される「SHINKAWA」、RING(六本木コロシア ムホール)の「TAKE」、大阪を拠点としワールドワイドに活躍の舞台を広げている 「YOJI BIOMEHANIKA」。その他「YO-C」、「URAKEN」、「Q-HEY」、「UIROH」、 「RINDA」、「SAWA」、「TOBY」といったこの日しかありえない豪華な顔ぶれ。

前売りチケットがすべてSOLD OUTになっていたため、大晦日当日、この取材 のためもあり、何とか当日券を求めて会場へ。しかし、寒空の下、2時間以上も並 んでもいっこうに入れる気配がなく、結局、年越しは会場の外。残念ながら、カウ ントダウンの瞬間は目撃できませんでした。本当にごめんなさい。

カウントダウン時は、J-WAVEでもオン・エアされたそうで、かなり盛り上がったらしいです。 入れたころのホールの様子は、すでに普段とさして変わらないような状態でし た。参加DJの中には、掛け持ちでプレイしていた人もいて、個人的に一番楽し みにしていたKO KIMURAなんかは、最初のうちにさっさとプレイをすませて、 早稲田A'stでのカウントダウンパーティ(こっちも入場制限があってなかなか入 れなかったようです)の方に行っちゃってたりしてました。

■来年、クラブカウントダウンで年越ししたくなった人にアドバイス
■2001年対策はズバリこれ!

今回はチケットに泣かされたということで、紅白と同様、チケットを早めにおさ えておくことでしょうか。ちなみに今回のチケットは12月18日に発売されて、 即売り切れたみたいです。石野卓球のように、とんでなく小さなホールでやる 人もいるので、注意しましょう。

その他の対策方法は、とくにないと思います。 だって、クラブイベント自体が毎回盛り上がっているものなので、いつもと変わ りようがないですからね。しいて上げるとすれば、わたくしの連載記事「CLUBの楽 しみ方講座」を熟読していただくことくらい?


■TOKYO FM・ぴあ主催 カウントダウンオールナイト・プレビュー 映画で年越し
■日時:1999年12月31日21:00〜2000年1月1日4:30
■料金:無料(招待制) 参加人数:300人
■会場:半蔵門・TOKYO FMホール
■盛り上がり度(五つ星評価):★★☆☆☆
■レポート:糀田@Y2K(広告代理店勤務)/テキスト:MILK編集部
http://www.tfm.co.jp/(TFM)

東京・半蔵門では、TOKYO FMとぴあの主催による「カウントダウン オールナイト・プレビュー」と題した特別試写会が開催され、年越しを祝いました。この日の上映作品は、ケビン・コスナーが再起をかけるメジャーリーガーに扮したサム・ライミ監督の『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』、ユアン・マクレガー主演最新作『氷の接吻』、お気楽青年がある日突然5才の男の子のパパになるノンストップコメディ『ビック・ダディ』のいずれも公開前の新作3本。

この日のプログラムは、オープニング→「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」→カウントダウンイベント(23:45〜0:15)→「氷の接吻」→「ビッグ・ダディ」の順番。 最初の上映作品「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」が終了後、15分の休憩を挟んで、カウントダウンイベントが始まりました。ゲストは誰か来るの? と思っていたら、いきなり登場したのがゴジラとガメラの着ぐるみに扮したWAHAHA本舗の若手二人組。どうもこの二人、今回のイベントに出演することを前日の30日に知らされたようで、また、今回が初の単独営業なんだとか。だから本人達はかなり意気込んでいて、終始ハイテンションでした。けれど、準備不足でネタがおもしろいはずもなく、場内にはかなり寒い空気が漂っていました。

0:00ジャストに用意されていた企画は「全員で風船(阪神甲子園戦で使われているアレ)を飛ばす」というもの。最初は一斉にクラッカーを鳴らすつもりだったみたいですが、屋内のため消防法にひっかかるとのことで、あえなく却下(本当はクラッカーくらいなら警察と消防署への申請があれば大丈夫なんですが、クラッカーの案を考えついたのがイベント2日前だったため、申請が間に合わなかったというお粗末さ)。で、思案の末に思いついたのが、この風船だったというわけ。

そして残り3分くらいからTOKYO FMの放送が流れてきて、それに合わせて会場全体でカウントダウンがスタート。「ゼロ」になったと同時に、一斉に風船を放し、おめでとう!! でした。

さてさて、2000年になってからも、ステージ上ではWAHAHA本舗の二人のMCが続きます。カウントダウンの前に、こっそりと二人が「2000年になると新しくゲストが出て来ることになってるんですよ」って言っていたので、会場はわずかな希望を託していましたが、見事に裏切られます。

「じゃ、呼びに行って来ます」と二人がわざとらしく舞台裏へ消え、数分後に出てきたのは、彼らのうちの一人でした。一応、着替えて出てきたのですが、誰からもつっこみが入らず、彼も半ばやけっぱちという感じになっていて、上半身裸になったり、客が引こうにも自分の持ちネタをひたすらやりまくるという始末。やっと終わって会場が安堵したのもつかの間、今度はもう一人の方が現れ、またまた持ちネタを披露。やっている方も見ている方も生き地獄そのものでした。結局、10分の予定が、困ったもので15分以上もやっていました。最後にはWAHAHA本舗の宣伝をしっかりして去っていき、それ以降、彼らが出てくることはありませんでした。最後の一言は「どうせ映画を見にきてるんだから、俺らのことなんてどうでもいいし、すぐ忘れちゃうんでしょ!!」だって。

カウントダウンはそんなこんなでしたけど、カウントダウン時にはワインサービス(サントリーレゼルブの白・赤両方、一人1種1コップ限定)があったり、年越しそば(日清どん兵衛天そばorきつねうどんのいずれかひとつ)がふるまわれたり、その他、おつまみ、JINRO缶、桃の天然水、各映画3本のチラシ、今回のイベントに関するアンケート用紙、TFMグッズ(ステッカー+開局30周年記念の卓上カレンダー)などがおみやげとして用意されているなど、主催者側も少ない予算で結構気を使ってくれていました。

作品の方は100点満点でいうと、スタッフ・出演者共に野球経験者が集まって作った「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」は54点、ありきたりな話にひねりを加えすぎな「氷の接吻」は46点、子役のコール&ディラン・スプラウス(双子!)の演技が光った「ビッグ・ダディ」は83点といったところでした。

■来年、年越しシネマイベントで年越ししたくなった人にアドバイス
■2001年対策はズバリこれ!

年越しシネマイベントは、誰がゲストに来るとか、公開前の新作が観られるとか、そういうまやかしに誘惑されないように、あくまで上映作品の内容で選ぶのがポイント。最低条件としては、大晦日に見ることに意味がある映画であり、かつ、その日にしか上映されないものです。

でもこの条件をクリアしているイベントって、日本ではまずないと思いますので、普通の映画ファンなら、国内で行われる年越しシネマイベントはどれも行く価値がないと言っていいでしょう。大晦日はゆっくり休んで、翌日の映画ファン感謝デーにでも備えた方が大正解。今回だって、決して悪くはない映画でしたけど、別にわざわざ大晦日にオールナイトで観るほどの作品ではありませんでしたし、観ようと思えば公開されてからでも全然遅くはないわけですから。映画会社や映画興行側なども、無理して慣れないイベントを企画しなくてもいいのではないでしょうかね。はじめて映画で年越しをしてみましたが、今回のイベントを体験したかぎりでは、そんな印象を持ちました。

ちなみにワシントンのセントラル・モールでは、12月31日から1日にかけて、「ミレニアムカウントダウンパーティー」が開かれ、スティーブン・スピルバーグ が監督を務めた20世紀の歴史を振り返る短編フィルムが特別上映されたとのこと。ゲストにはスピルバーグ監督のほか、ウィル・スミスやソフィア・ローレン ら大勢のハリウッドスターや元ボクシング王者モハメド・アリ、クリントン大統領夫妻らも出席し、数万人の市民とともに大いに盛り上がったみたいです。日本でもこれぐらいスケールの大きいことをしてくれないと、いまどきの映画ファンはわざわざ時間とお金をかけて足を運んでくれません。決して不可能な企画じゃありませんから、市川崑監督でも小渕首相でも迎えて、ぜひ実現させていただきたいものです。(…とアンケート用紙にも書いておきました。来年に期待しましょう!)


■東京都主催 臨海副都心カウントダウン2000 in お台場

■日時:1999年12月31日22:00〜2000年1月1日0:30
■料金:無料 参加人数:100000人以上(台場合計)
■会場:東京・お台場海浜公園
■盛り上がり度(五つ星評価):★★★★☆
■レポート:MITSU(MILKシネマ担当ライター)/テキスト:MILK編集部
http://www.metro.tokyo.jp/(東京都)

石原慎太郎都知事をメインホストに、臨海副都心お台場海浜公園にて行われた臨海副都心カウントダウン2000 in お台場。総合プロデューサーに作詞家のなかにし礼、スペシャルホストに 長嶋茂雄と北野武を迎え、多彩なゲストと会場を埋め尽くした3万人の観客とともに、年越しを盛大に祝いました。

カウントダウンのセレモニーまでは、船上に設けられた特設ステージ上にて、 市川團十郎一門による歌舞伎や美輪明宏のシャンソンなどが披露されました。紅白歌合戦のゴダイゴや、かぐや姫に対抗するかのごとく、 ダークダックスなどの懐かしい面々が登場し、ノスタルジックな雰囲気も漂わせていました。

カウントダウン10分ほど前からスペシャルホストの二人が登場し、司会を務めるみのもんたとともに、2000年代への豊富やら世界情勢やらについてトークを展開。北野武監督のボケも、長嶋茂雄監督の前ではいつもよりさえわたってました。

カウントダウン3分前頃になって、メインホストの石原慎太郎都知事が登場。 「日本はライジングサンでもう一回元気を取り戻すから、みんな知恵も力があるんだから。ちょっと(GDPなど数字で評価される国家の)成績はぼやぼやしていたけど、もう一回みんなで日本を立派な国にしよう!」と、 若者たちに向けてメッセージを送っていました。

2000年まで残り60秒をきると、出場したすべてのゲストがステージに集まり、会場全体のテンションも異様な盛り上がりに包まれ、残り15秒になると、みのもんたのかけ声とともに、全員でカウントダウンがスタート。 そして0になった瞬間、石原都知事がステージ中央のカウントダウンボタンをたたくと同時に、お台場上空に華々しい花火が次々と舞い上がりました。

年が明けると、石原都知事も、長嶋さんも、北野監督も、会場も、しばらく全員花火に釘付け。花火以外にも、レーザー光線とか放水、汽笛、仕掛け花火などでも、盛り上げてくれてましたけど、もう花火だけあれば何もいらないっていう感じでした。

その後、テノール歌手の新垣勉さんによる「さくらさくら」が歌われ、フィナーレは、石原さんの「見てろ、ニッポンは今年からもっともっと立派によみがえるぞ」のかけ声で三本締めをし、すべてのプログラムが終了。

■来年、お台場(野外イベント)で年越ししたくなった人にアドバイス
■2001年対策はズバリこれ!

1999年のカウントダウン時、日本中で人手が一番多かった場所といえば間違いなくお台場だったのでは? お台場ではこの他にも、東京ジョイポリスやネオジオワールド、MEGA WEB、 Zepp Tokyoなんかでもイベントが企画されていて、そんなに人呼んで大丈夫??という声も高かったんですが、ふたを開けてみたら予想通りの大パニック。

まず車の場合、ピーク時はレインボーブリッジをわたるだけでらくらく2時間以上、わたってからお台場入りするまでにさらに1時間。会場付近は止める場所なんかほとんどないので、少し離れたパレットタウンあたりに設けられている臨時駐車場に止めるしかなし。確実にカウントダウンに間に合わせたかったら、イベント開始1時間くらい前につくような感覚で来るくらいで、ちょうど良かったんじゃないでしょうか。

電車(ゆりかもめ)の場合は、とくに早く行く必要はないのですが(混雑時は芝浦埠頭などの途中駅からは乗車できないので要注意)、問題は帰り。ゆりかもめってボックスシートなので、せいぜい乗れても1輌あたり100人程度。6分間隔で運行しても、1時間あたりに乗れるのは1000人。乗客のほとんどが終点の新橋まで行くことを考えると、各駅ごとに何千人っていう乗客が待機しているので、駅で何時間も並んだっていつ乗れるかもわからない状態になっていました。あまりの人の多さにドアが開かなくなるという事態になって、一時全線電車が止まってしまうというトラブルもあったみたいです。まあ、来年以降は人は減っていくと思いますが。

共通の問題は食事。お台場って、なんだかんだ言っても普段は人がまばらな寂しい街なので、お店自体がまだまだ少ない。会場付近のコンビニだってたったの2軒だけ。午前3時頃にもなると、あいているお店が少なくなってきて、それでもって人はまだまだ来るし、車は依然大渋滞。この日終夜営業していたマックには200人以上の行列ができ、そのすぐ横のサンクスでは入場制限が行われ、 センタープロムナードでは、どうみてもふつうの焼き鳥が一本500円というボッタクリプライスで売られ(それでも買う人がいるっていうんだからそのすごさが想像つくでしょ)、悲愴感漂い状況でした。

弁当持参までとは言いませんけど、初日の出も見る計画ならば、非常食や温かい飲み物ぐらいは用意しておいた方が無難でしょう。お台場に限らず、こういった野外イベントの場合は、寒さをしのげる場所がほとんどありませんので、十分な寒さ対策も十分にしていきましょう。

ところでお台場といえば、「お台場カジノ構想」っていう案がありましたよね。反対意見が強くて、最近ではほとんど話題にもあがらなくなっちゃったんですけど、僕ら同性愛者やバイセクシャルの立場としては、絶対にあの案、賛成すべきだと思いません? だって今はお台場って、日が暮れると男女のカップルしかほとんど目に付かなくなっちゃいますけど、もしもカジノ構想が実現されるようなことになれば、あらゆる年齢層の人たちが、時間帯を問わずお台場にいても不思議ではなくなっちゃう。そのため、どんな臆病なゲイカップルでも、夜の海岸を二人きりで歩いたり、テラス席のあるレストランでディナーをしたりするくらいなら、余計な気を使わなくてよくなっちゃいますから、これは非常に楽です。

ちなみに僕は、週末でも何でも、平気で男二人で遊びに行ったりしてますけどね。みなさんはいかがでしょうか?


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