【米】国連女性会議・同性愛者の明確な権利先送りで最終合意
ニューヨークで開かれていた「女性2000年会議」は今月10日朝(日本時間同日夜)に最終合意に達し、同日午後(日本時間11日未明)に閉幕した。

今回の成果文書でまとまったものは、夫婦間の強制の性的関係や家庭内暴力を重大な人権侵害とし、犯罪として処理することや、女性の人身売買や児童ポルノへの実効性のある法的措置を取ることなどを各国政府に求めた。また、2005年を目標に、初等・中等教育で、性別による教育格差をなくすことを各国政府に訴えることや、青少年や成人男性を対象に、安全で責任を伴う性行動を求める教育計画を策定することが盛り込まれた。女性を被保護者としてのみとらえるばかりではなく、平和維持活動(PKO)や難民救援活動に積極的に関与し、「あらゆる場での意思決定」に加わるよう促している。

一方、西側諸国が要求していたが、保守系の諸国の反発から成果文書に盛り込まれなかった項目は、妊娠を目的としない性行為や中絶など、女性の多様な性の選択を認める「セクシャル・ライツ」の表現、「性指向」についての言及や同性愛や未婚のカップルらを「家族」の定義に含めることなど。これらの事項は、イスラム諸国やカトリックを信仰する諸国、とりわけ、リビアやアルジェリア、イラン、スーダン、ニカラグアの5ヶ国が激しく反発し、最終段階の協議で削除された。


|milk vol.30 2000/06/22 |home2000

このページのトップへ戻る