【米】コカ・コーラ社が同性のドメスティックパートナーにも医療給付
ジョージア州アトランタに本社を置くコカ・コーラ社は先月22日、配偶者に対する医療保険給付を、同性愛者のパートナーにも適用することを発表した。全米のゲイ、レズビアンの従業員を対象に、来年1月から施行される。同社は、今後世界200ヶ国の従業員に対しても、同様の制度を適用させたいとしている。アメリカでは9日にも、米自動車ビッグスリーが米国内の従業員に対して、 同制度の適用を発表したばかり。これにより、全米のトップ500社のうち、IBMやアメリカン航空など、およそ20%の企業が、同制度を導入したことになる。今回のコカ・コーラ社の決断により、ジョージア州に本拠地を置くその他の大企業9社も、同様の動きをとるのではないかとGeorgia Equality Project(GEP)では期待を寄せている。

コカ・コーラ社ジャック・L・スタール社長は今回の制度に関して、「我が社は世界でもっとも多様性のある職場を展開していく。すべての人々にとって働きやすい環境を保証するのが我が社の目標だ。」とコメントしている。

同社は今年の5月、女性やマイノリティーの働く機会を守るための支援プログラムを発表し、今後5年間に10億ドル規模を投じることになっている。しかし一方では、アメリカ労働省による監査を受けるなど、いくつかの人種差別訴訟も起こされていて、人種差別に基づく給与慣習も問題視されている。

□公式ホームページ(cocacola)
https://www.cocacola.com/


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