【特集】イラン人同性愛者シェイダさんに難民認定を!
■これまでの経緯について

「同性間性行為は死刑」という刑法の下、同性愛者への処刑・殺害が行われているイスラム原理主義政権下のイラン。シェイダさんは、祖国での迫害から逃れるために1991年に来日しました。

その後、シェイダさんは日本のゲイ・コミュニティと積極的に交流。昨年6月には札幌で行われたゲイ・パレードに参加、はじめて公の場で自分がゲイであることをカミングアウトし、イランの同性愛者政策についても痛烈に批判しました。

そして今年4月、仕事を終えて帰宅する途中、警察官に職務質問され、オーバーステイ容疑で逮捕されました。警察は身柄を入国管理局に移送し、強制送還のための手続きを開始。シェイダさんは同性愛者であることを理由に、ただちに難民認定申請を申し出ました。

法務省は7月4日、シェイダさんを難民不認定とし、特別在留許可も認めませんでした。シェイダさんは現在、難民不認定に対する異議申立てと、特別在留許可に関する行政訴訟、退去強制の執行停止申立てを行っています。



■難民規定について

国連では、「同性愛者が特定の社会的集団である」ことを認めており、シェイダさんが社会的集団の一員であり、「迫害の恐れが明白に存在するために、祖国に帰ることが出来ず、もしくは帰国することを望まない個人」という難民規定に対して法務省は対応すべきです。諸外国ではイラン人同性愛者が難民として受け入れられているというケースが多数存在するにも関わらず、法務省は難民申請の一次棄却を行ったのです。



■イランの同性愛者に対する迫害事情について

1980年代には、およそ四千人の同性愛者が処刑されたといわれています。そのため、大量の同性愛者や左翼グループが迫害から逃れるため、ヨーロッパなどに亡命しました。

90年代になると、ホメイニー師の死去に続くイラン・イラク戦争の敗北に伴い、宗教的強権政治の退潮や国際的孤立から立ち直るための政策がとられることになります。

97年の「民主的」といわれるハターミー政権の成立以降においても、宗教的な強権主義勢力が、革命防衛隊や司法局などを掌握。同性愛者の迫害に対しても、欧米などの批判をかわすために、同性愛者に対する処刑を情報統制でもみ消し、処刑理由も「同性愛」だけでは処刑せず「かん通」、「麻薬使用」などをくわえるという手の混んだ対応を行うようになっています。しかし、それにも関わらず、 90年には男性三名、女性二名の斬首による公開処刑が行われ、そのようすがイランの街々で放映されました。また、宗教的強権主義勢力と結託した同性愛者に対する民間暴力が横行し、見せしめとして行われています。



■嘆願書へのご賛同・シェイダ基金ご協力のお願い

支援活動を行っているチームSの下記ホームページにて、現在シェイダさんの難民認定と仮放免を求める嘆願書を集めています。また、シェイダさん救援のための資金として、「シェイダ基金」を設置し、寄付を募っています。ぜひご協力お願いいたします。(チームSより)

■問い合わせ先:チームS(シェイダさん救援グループ)
〒166-0001 東京都杉並区阿佐谷北1丁目24番地6-101
TEL:070-6183-5165(田中) FAX:03-3330-0324
cbo51340@pop12.odn.ne.jp

□公式ホームページ(シェイダさんを救え!HP)
http://www.sukotan.com/shayda/shayda_top.html


|milk vol.34 2000/09/22 |home2000

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