【フジテレビ】噂のどーなってるの「普通なんですから、親も慌てないように」
■放送内容&解説

「同性愛の悩み相談」と題して、視聴者から寄せられたものを紹介していき、それにゲストコメンテイターの日影忠男さん(なんでこんな人しか呼ばないんでしょうか…)を中心に答えるという内容。

「実弟が私の夫を誘惑して困っています」といった、ストレートの女性からの悩みなど、異性愛者からの質問も含まれていた。“男性への失望感からレズに興味を持つ傾向がある”とか“ホモは気持ち悪い”とか、セクシュアルマイノリティへの配慮が全く感じられない場面が多数見られた。この放送の一ヵ月後には、同じメンバーで「10代の同性愛」とテーマで放送。こちらは、同性愛に悩む少年少女たちの声をメインに据えた比較的真面目な内容になっていた。



■レズビアンになる傾向

この日の放送で用意されたフリップのひとつ。大多数である生まれつきレズビアンの人のことは一切触れず、 かなり特殊なケースのみを「同性愛者の一般的なケース」として紹介する「百害あって一利なし」の最悪な放送部分だった。

1.幼少期の生活環境
2.男性からのレイプ体験
3.満たされない性欲・食欲・群集欲
4.異性との性交渉への無快感
5.男性への失望感

▲ MILK編集部より:こんなケースは同性愛者の中でも一握りでしょう。また、同じ理由で「本来は同性愛者として生まれてきたのに、異性愛者になってしまった」という人も、同じ割合でいて良いはずです。なのに、その存在は100%無視されています。納得がいきません。



■宮城県在住・18歳高校生のK君

連休になると仙台から新宿二丁目に通っている現役高校生K君。めちゃくちゃしっかりしています。

「仙台とかは出会いとかがないから、3連休とかなると毎回新宿2丁目へ来るんで…。行き当たりばったりで、接した人と、その人の家について行っちゃうこともあるし、そのときつかまらなかったら適当に自分でホテルをとったり。でもセックスが目的じゃない。周りに体を売っている人がいるらしいけど、僕は絶対売ることはしない。おじさんがいくらですかって聞いてきたりする けどシカトする。人生一回きりだから楽しく暮らしたいし、ゲイは弾けなきゃ。」

「カミングアウトしたのは中学時代。初恋は中学校2、3年あたりでクラスメイトの子。最初はやっぱ悩みましたよ。男の人を好きになるのはおかしいことなんじゃないかって。母親に思い切って『男の人しか好きになれないんだけど』って告白したら笑われて、『そんなことどうだっていいじゃない。何を悩んでんの?』って言われて、すごく助かりましたよ。めちゃくちゃ悩んでましたから。そして母親がゲイ雑誌をくれて、こんなにゲイの人がいるんだからって。もう感動ですよ。男同士で抱き合っているし。それでふっきれましたね」

「高校に入学したとき対面式というのがあって、『ゲイです』って言ったんです。周りはざわめいたけど高校生活を楽しもうと思って…。からかわれたりしたけど気にしなくて。年寄りの先生は嫌な顔とかされたけど、若い先生はノリが良くて。 ゲイであることをオープンにしたことで、いろいろな情報が入ってくるようになったんで、好きだった子に対する独占欲も以前に比べると減った。しばらくたってから、俺もゲイなんだって他の生徒から言われて、そしてだんだん仲間が増えてきて・・・がんばりましたからね(笑)」

「恋人はたぶんできないと思います。だから新しい出会いを求めて東京へ出てくる。いま考えると悩んでいたのが馬鹿らしいから…。ゲイは弾けないとダメです。まずいい人見つけて、それからです。将来はゲイ大国の米国(MILK編集部より:ヨーロッパの方が遙かに社会的整備がすすんでいます)に移住して、働きたい。明るくしていれば、周りのノンケの人もフレンドリーに付き合ってくれると思うし、あ、ゲイってこういう人もいるんだな、と思ってもらえれば、ゲイに対して違和感を持たない人が増えてくれると思う。」



■フジテレビ・結びのコメント 「普通なんですから、親も慌てないように」

「昔と比べてだいぶオープンになってきましたね。親御さんも子どもがゲイだということをカミングアウトしたときに、ゲイ雑誌を持ってきたりするなど変わってきています。普通なんですから、親も慌てないようにしていただきたいものです(8/17放映分より)」

(2000年7月06日&8月17日放映 評価:★★☆)

【メディアチェック】三つ星評価の見方
★★★…セクシュアルマイノリティ当事者から見て、不快に思わない内容だった
★★☆…不快に思う内容が含まれていた
★☆☆…非常に不快に思う内容だった


|milk vol.34 2000/09/22 |home2000

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