【日本テレビ】今日の出来事「ゲイやレズビアンは特別な人ではない」
■放送内容&解説

ゲイ専用ホームページを運営するスタジオスタッグ社長、春日亮二さん(30)の日常生活を紹介しながら、8月27日に渋谷で行われた「東京レズビアン&ゲイパレード2000」の模様を伝えるというリポート。放送時間は約9分間。

春日亮二さんは、20才のときにコンピュータ関連の会社を設立。「genetic LOAD」としてのバンド活動も行うなど、多方面で活躍中。昨年9月には、恋人のヤスさん(36)と結婚式を挙げて養子縁組をし、事実上の家族に。パレードでは音響設備を担当し、バンドの曲も披露。エイズシンポジウムでの砂川さんとの対談では、軽快なトークで会場を大いに笑わせてくれた。



■パレードを見た沿道の人たちの声
「想像つかない世界です。」 (60代くらいの男性)
「感動しました。いろんな世界の人間がいて、それで誇りを持って歩いて いるじゃないですか。自信を持って。すごいと思います」 (10代くらいの女性2人組)

■がんすけ/春日亮二さん
「パレードが好きなんです。たくさんのゲイ、レズビアンが集まるだけでも楽しいし、『僕はここにいるぞ』みたいな感じで歩いていける。ゲイやレズビアンであることを公表することが偏見をなくす一番の近道かもしれないけど、偏見が怖くて人には言えない人もいる。自分がパレードに参加することで、一人でも多くの人が、ありのままの自分をさらけ出せるようになれればいい。『応援してください』とか『差別しないでください』とか、そういうのじゃなくて、普通にいるから、ちょっといるっていうことだけをわかってくれればいいと思う」



■日本テレビ・結びのコメント 「ゲイやレズビアンは特別な人ではない」

「僕たちはここにいる。仲間と一緒に叫んでも、やはり世間に顔を知られたくない…という人でもパレードに参加しています。身近にいることを知ってほしい、でも知られたくはない、という矛盾を抱えているのです。ゲイであることを公表しても幸せだという春日さん。作詞した歌には“傷”や“不安”という言葉がたびたび使われます。ありのままの自分で生きていくこと。そのために傷つき、悩むこと。彼らは特別な人なのでしょうか?」

(2000年8月28日放映 評価:★★★)

【メディアチェック】三つ星評価の見方
★★★…セクシュアルマイノリティ当事者から見て、不快に思わない内容だった
★★☆…不快に思う内容が含まれていた
★☆☆…非常に不快に思う内容だった


|milk vol.34 2000/09/22 |home2000

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