【MILKシネマ】公開直前・映画『トゥモロー・ネバー・ダイ』徹底分析!!
『トゥモロー・ネバー・ダイ』3月14日より全国東宝洋画系にて公開 (UIP配給)
製作:マイケル・G・ウィルソン/バーバラ・ブロッコリ 監督:ロジャー・スポティスウッ ド 脚本:ブルース・フィアステイン 音楽:デビッド・アーノルド 撮影:ロバート・エ ルスウィット
出演:ピアース・ブロスナン/ジョナサン・プライス/ミシェル・ヨー/他
上映時間:1時間59分 1997年度・アメリカ


□筆者:MITSU 1972年7月生まれ・東京都出身。映画ライターとして東京国際映画祭などの取材を担当。 MILKでは創刊時より映画関連記事を執筆。映画製作、字幕製作などにも携わる

ストーリー&解説:
英国秘密諜報機関MI6のエリート情報部員・コードネーム007=ジェームズ・ボン ド。今回の相手は、一億部以上の発行部数を誇る新聞「トゥモロー紙」やサテライト、 雑誌などを自在に操るカーヴァー・メディア・グループ社長、エリオット・カーヴァー (ジョナサン・プライス)。彼は自ら残虐非道なニュースを創り上げては、それを独占 報道することによって成長を繰り返していき、メディア王の座を築き上げていった。そ して、さらに報道の独占化を狙う彼が計画していたことは、中国空軍と英国海軍を 対決させて第3次世界大戦を勃発させるというものであった…。

前作に引き続いて、5代目ジェームズ・ボンドを演じるのは『ダンデス・ピーク』('97)の ピアース・ブロスナン。ボンド・ガールにはマレーシア出身の自らスタントまでこなす 肉体派女優、ウェイ・リン(代表作『ポリス・ストーリー3』('92))。 監督は、『ストリート・ファイター』('94)などで、 切れ味の鋭い編集マンとして名を馳せたロジャー・スポティスウッド。

■ペンタゴン評価:2000円 T:4 S:3 A:4 P:5 M:4
(T:テンポ、S:ストーリー、A:キャスト・演出、P:映像、M:サウンド 5段階評定/2000円を超えるか、ひとつでも5がある場合、劇場で見る価値があることを示してます)

前作『ゴールデン・アイ』でも突出したアクションシーンで話題をさらった新生ジェ ームズ・ボンドが、さらに現実離れしたアクションと、よりリアリティを持った存在感を 兼ね備えて登場。007新世紀の幕開けを感じさせる快作といった印象。並の映画 ならば4,5本分のクライマックスシーンに軽く使用できそうな、贅沢な映像が惜し げもなく盛り込まれている。

イタリア製スーツメーカー・ブリオーニと腕時計のオメガは、前作の大成功 に引き続いてタイアップし、BMWからはクルーザー型バイクと新型ボンド・カーとし て登場する750タイプの車が提供された。露骨なプロダクト・プレイスメントと批判 されてはいるが、作品内では商業的な色合いよりも、むしろ、007の世界をリアル なものに表現するのに一役買っているといった印象だ。

この映画の見所は、次々と繰り出される多彩なアクションシーン。爆発シーンは 俳優たちのリアクションを良くするためにCGを一切使用せず、全て実写で行っている。 完全オリジナルデザインで建設された、実物大ステルス艦のセットにおける爆発シーンでの ピアースらの演技は、特にそれを実証している。

撮影は、オープニングシーンのピレネー山脈(フランス)、ボンドバイクが大滑走する シーンのタイ(007シリーズ23年ぶりの登場)、ヨーロッパ最大級のブ レント・クロス・ショッピングセンター専用駐車場ビルで撮影されたカーチェイスシ ーンのイギリス・ロンドン、その他ドイツ、メキシコ、アメリカの計6カ国で行われた。

□公式ホームページ(UIP)
http://www.uip.com


|milk vol.3 1998/03/22 |home1998

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