米大手医薬品会社ファイザー社が開発した、治療用飲み薬として初認可された男性の性交不能症(インポテンツ)治療薬「バイアグラ」が先月上旬の発売以来、爆発的な売れ行きを記録している。
バイアグラは、性交渉の1時間前に服用することで能力がよみがえる効用があり、米国内の病院などで実施した臨床試験では7割の男性に有効だった。薬の小売価格は1錠あたり10ドルで、手に入れるためには、医師の処方せんが必要。しかし、必ずしも性的不全ではない興味本位の患者がたえず、患者を診察せずに処方せんを出す違法行為も目立ち始めているという。また、「女性の性的不感症にも効果がある」との情報が流れ、女性が買い求めるケースも多くなっている。欧州では現在、女性用として臨床試験が行われている。
|milk vol.5 1998/05/22 |home|1998 |