【月間メディアチェック】読売新聞・カミングアウトが相次ぐ英政界を報告
■カミングアウトが相次ぐ英政界を報告
■6月22日付け読売新聞

先月22日付け読売新聞で、同性愛自認が相次ぐ英政界の現状を報告したインディペンデント紙(イギリス)の記事を掲載した。以下その要約。

先月10日、英・労働党ゴードン・マースデン下院議員は自らゲイであることを認めた。マースデン議員は地元の地方紙とのインタビューでゲイであることを明らかにしたが、ゲイであることが政治的活動にさほど影響するわけではない、としている。その先週には、同じく労働党議員デービッド・バロウ氏も同性愛者であることを明らかにしている。

クリス・スミス、スティーブン・トウィッグ、ベン・ブラッドショーの三人は、公式にゲイであることを認めてもいるし、アンジェラ・イーグル議員も昨年、本紙とのインタビューで、レズビアンであることを明らかにした。

保守党の前議員でジャーナリストのマシュー・パリス氏は、カミングアウトはもはや日常茶飯事で興味を引くものではなくなったとしてこういう。「我々は今、新たな性の解放に立ち会っている。カミングアウトには個人的な宣伝の狙いさえあるかもしれない」と。

同性愛者の権利擁護団体ストーンウォールのアンジェラ・メイスン氏によれば、同性愛はあらゆる職業において受容されつつあり、今それが議会にも及んだに過ぎない。「同性愛者も、日陰暮らしがいやになっただけだ。無数の同性愛者があらゆる分野でカミングアウトし、平等を求めている」

議会では近く、同性愛行為の法的同意年齢(本人が同意すれば、性犯罪と見なされない年齢)を18歳から16歳に引き下げる法案が採決に付されるが、メイスン氏は、これがマースデン議員らの決断を促した、と見る。「彼らは議会審議で発言し、この問題をオープンに討論したいのだ」。かつては歴史学者として大学で教鞭を執っていたマースデン議員は、昨年の選挙で、ブラックプール・サウス選挙区で約1万1千票を取って当選した。「選挙区の人々には私のセクシュアリティーを知る権利があると思う。ブラックプールでは多くの人がそれを知っている。私はそれを隠したり、ごまかしたりしようとしたことは一度もない。今回のインタビューは、単に初めて、記録に残る形で、公然と話したというだけだ」

マースデン氏は、ブライトンで、リチャードという名のパートナーと長年同居している。二人は12年前、ロンドンで出会った。議員は言う。「私はまず政治家であり、しかる後にゲイなのだ。ゲイであることは私のアイデンティティの大切な要素だが、私は(同性愛者の権利だけを問題にするような)シングルイシュー議員ではない」と。

保守党も同性愛問題について、姿勢を軟化しつつあるように見える。今の議会では、ゲイを自認する保守党議員はいないが、前の議会では、保守党のマイケル・ブラウン議員がゲイであることを認めていた。現在、本誌に議会だよりを書いているブラウン氏である。(英「インディペンデント」紙6月11日付=特約)


|milk vol.7 1998/07/22 |home1998

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