【米】ハワイ州とアラスカ州・同性結婚禁止法が成立
米ハワイ、アラスカ両州でそれぞれ、「同性どうしの結婚は認めない」との法制化を可能にする州憲法修正案が、米中間選挙とともに3日行われた住民投票にかかり、5日までに賛成多数で成立した。法廷論争が続く中、州憲法を変える緊急手段により、同性結婚の制度化にストップがかかった形だ。

「同性結婚」の制度化をめぐる議論は、ハワイ州の3組の同性カップルが91年、「結婚証明書の発効拒否は性差別を禁じた憲法違反だ」として、州を相手どり提訴したのが始まり。同州では、96年12月、世界で初めて「同性結婚」を制度的に認めるべきだとしたホノルル地裁判決が出されたが、州政府が上告して州最高裁の最終判断が待たれている。アラスカ州でも、すでに成立している同性結婚禁止の州法を、同性カップルが州憲法違反として提訴して係争中。こうした中、両州議会は、州憲法そのものを修正し、同性結婚を認めない戦術に打って出ていた。

いずれの州憲法修正案も、住民投票の結果、4日夕までに開票を終えたアラスカ州では、賛成68.24%、反対31.76%で、ハワイ州では同日午前の開票率99.7%の段階で、賛成69.2%、反対28.6%でそれぞれ成立した。両州議会はすぐにも法律を成立させると見られる。同性カップルらは、この州憲法修正自体を合衆国憲法違反として訴訟を起こすことにしており、法廷論争はさらに続く見込み。

ハワイ州での論争以来、「同性結婚制度化を食い止めよう」との動きが全米に広がっており、これまでに計29州で、同性結婚を禁じる法律が成立している。ハワイ州議会は、州憲法修正に先立って“内縁関係”にある同性カップルに介護や遺産に関する権利を認める法律を制定させており、「制度としての結婚」は禁止されたが、同性カップルの事実上の権利拡大は進んでいる。


|milk vol.11 1998/11/22 |home1998

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