【ドイツ】クウェレンドルフ村・性転換村長リコール
有権者や議会への通告なしに性転換したとして、住民から解職請求をされていた旧東独ザクセンアンハルト州のクウェレンドルフ現職村長、ミハエラ・リントナー氏(40)の問題で、先月、同村で住民投票が行われた。村長は「ドイツの地方社会は保守的。ほとんどの村民が私を追い出そうとしている。与党議員にも訴え支援を取り付けているが、リコール投票で解職されれば、憲法裁判所に訴えるつもり。それでもだめなら、村を出るしかない。北欧かオランダで暮らすだろう。ドイツよりも寛容な国だから」と主張する。しかし、形勢はいたって不利。それでも投票直前までロングヘアにスカートをはいて職務を続けてきた。

村長を補佐するはずの役場職員も突き放したように言う。フォルター助役は「リコール投票で村長は解職になるだろう。ばかげたセックスの話題でこの村のイメージがどれほどダウンしたか。すべて村長の責任だ。1日も早く静かな村に戻ってほしい」と訴えた。

村長は妻と娘2人の4人家族。性転換が話題になっても、娘たちは「母親が2人になってしまったけど応援する」と話してきた。しかし、リコール投票を前に娘らとは別居した。村民からの冷たい反応に耐えられなかったようだ。

村長は、学生時代から自分の性に違和感を覚えていた。卒業後、女性と結婚もし、会社経営者にもなり、1996年に村長選に初当選した。しかし、抱き続けてきた女性への性転換の願望を捨てきることは出来ず、今夏に1回目の手術を受け、女性の姿となって登庁した。その事実は瞬く間に欧州各国にまで広がった。シュレッダー政権内では「性の少数派の人権を認めるべき」という声も強まっている。人口1,048人の小さな村で起こった前代未聞のリコール投票の結果は本日判明する。


|milk vol.12 1998/12/22 |home1998

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